デュオがいつものように肉体関係を求めてきた。

 別にあいつのことが嫌いなわけではなくて、求められたら応じてやってもいい程度には好きなのだ。

 ただ俺は、あいつほどそう云う経験を積んでいるわけではないし、俺が知っているのは敵を相手にする屈服させる為の手段としてのセックスだ。

 まかりなりにも好意を寄せているあいつに対してするのだからそんな方法を駆使して抱くわけにも行かず、はっきり云ってどう触れていいのかが分からなかった。

 だからあいつの誘いを「要らない」「必要ない」と拒否し続けてきた。

 好きだから手出しが出来ないのだとあいつに伝えたくても、上手く伝える言葉が見つからなかった。

 なのにいつもは言葉だけで誘ってくるあいつが露骨な手つきで前に触ってきたから、思わず手が出てしまったんだ。

 いや、悪いのは俺の方で、何も告げずに解れとと云う方が無理な話だ。

 だから俺が殴ってしまったのも、解りもせずに無神経に煽ってくるあいつに対する単なる我侭なのだ。

 なのにデュオは両腕を広げてくれた。

 好きだったら欲するままに求めてもいいのだと教えてくれた。

 背後から抱きしめられると密着したあいつの股間が既に熱くなっていて、あいつも俺を求めているのだと実感できる。

 更に耳元で囁かれ、俺の股間も一気に熱を帯びた。

 俺は、いつでも無防備に俺を受け入れてくれるデュオを、その身体に縋り付くようにしてして抱きしめた。

 デュオの手がそっと首と背中に回されてきて、俺は落とされたことを自覚した。

     

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